詩集『とまり木をください』 [文学 日本 松谷みよ子]
「とまり木」つまり鳥が一休みできるために付けられた木を奪われてしまった人々の心の叫びを代弁したかのような痛切な詩集。これはかなりの傑作だと思う。あまりに表現が直接的すぎるので逆に敬遠されてしまうのか。あまり市場では見かけない・・・。
1.とまり木をください
2.仮面
いじめられている人の気持ちを歌った作品。
3.黒人の歌
題名通りの作品
4.地獄
5.わらい
こちらもいじめられている人の気持ちを歌った作品
6.墓
いじめられて命を失った人の気持ちを歌った作品
7.カエル
8.檻のなかのくまのように
9.こころも ことばも
いじめられている人の歌
10.おねがい
こちらはいじめられている人が、教師に向けた言葉。積極的に生徒の人権を踏みにじる教師に投げかける言葉。こういう教師いるよね~と思わせる。
11.芽
12.いま、生きていて
13.生きる
これは少し前向きな歌。いじめられても必死で生きることで希望を見出した人の歌。
テーマがテーマだけに、かなり暗い雰囲気の詩集だが、最後は希望を持って終わるのだが良い。
ぜひ多くの人に読んでもらい、何かを心に感じてもらいたい詩集だ。
2021-10-03 05:07
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