異国の丘 [ミュージカル 劇団四季]
Story: ★★★★★★★★☆☆
Music:★★★★★★★★☆☆
前にも書いたが、もう15年以上前だと思うが、この『異国の丘』を生の舞台で観たことがある。その当時は、シベリアでの描写と、第一部の最後の、船のようなモノに乗って主役が歌う場面がとても印象的で結構くらい描写が続くイメージが残っていたのだが、今回改めて観てみて、主役の二人のアメリカ留学時の出会いや、中国での再開場面など、結構明るく美しい場面もあるのに驚いた。
内容は日本の戦争責任にもしっかりと言及しており、骨太で、ストーリー音楽的にも素晴らしく、やはり私の当時の「素晴らしい!」という印象は間違っていなかった。
いつも書いている気がするが、劇団四季はディズニーの題材で大衆にこびたようなミュージカルばかりやるのではなく、こうした浅利慶太が本当に求めていたようなミュージカルをやるべきではないか。
ちなみに誤解の内容に言っておくと、私はディズニー映画は好きだし、特にアラン・メンケンの曲は大好きだ。
YA! ジェンダーフリーアンソロジー [文学 日本 児童書]
YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors (YA! ENTERTAINMENT)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2023/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
わたしの好きな、にかいどう青さんの作品を検索していたらヒットした本。
早速図書館で借りて読んでみた。全部で6人の作家さんが物語を提供している。
以下若干ネタバレにもなるかも・・・。
1. 小林深雪 女の子視点から見たBL
2. にかいどう青 肉体=男 精神=女 好きな相手は女性
3. 長谷川まりる 父親による家庭内セクハラ&家庭内暴力
4. 如月 かずさ レズビアン
5. 水野 瑠見 性的に成熟していない男の子
6. 菅野 雪虫 様々な内的な悩み、家庭の悩みを抱いた4人の女の子達
とにかくそれぞれがよく練られた設定で物語としても面白く、子供向け小説にありがちなわざとらしさもあまりないのでとても面白く読めるとともに色々と考えさせられる好著となっている。学校で取り扱う素材としてもとても優れている気がする。
それにしてもやはり、にかいどう青さんは期待を裏切らない素晴らしい出来だった。
子供にも大人にも教育関係者にもオススメ作品