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あの世からの火 [文学 日本 松谷みよ子 直樹とゆう子]


松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語

松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




あの世からの火 (偕成社の創作―直樹とゆう子の物語)

あの世からの火 (偕成社の創作―直樹とゆう子の物語)

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1993/04/01
  • メディア: 単行本




直樹とゆう子のシリーズ五作目。最終作


最後は、前回出てきた従兄弟エリコが所有する山荘の管理人、みすずさんの朝鮮からの引き上げ話のテープをゆう子が書き起こすという設定。藤原ていの『流れる星は生きている』に近い作品ではあるが、もっと日本の戦争責任を追求した本になっている。

今までの四作と違い、ミステリー的な要素は薄く、ひとりの人間の半生をたどる作品になっている。しかし松谷みよ子特有の民話的要素も混じっており、結構楽しく、かつ考えさせられながら読めた。

かなり良いシリーズだと思う。
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