交響曲第三番 ハ短調 神聖な詩 Op.43 [スクリャービン 交響曲]
第一楽章 闘争
★★★★★★★★☆☆
トランペットの激しい序奏で始まり、勇壮かつ悲愴な感じの第一主題、少しなめらかで穏やかな第二主題が流れる。その後、ヴァイオリンの甘美な旋律で始まる壮大な展開部へ突入する。後半、管楽器と弦楽器の壮大なやり取り、ハープの美しい音色、ヴァイオリンの甘美な旋律と次々と素晴らしいメロディが登場する。最後主題が力強く回帰された後静かに終わる。
20分を超える長大な楽章。
第二楽章 悦楽
★★★★★★★★☆☆
安らぎに満ちた息の長い旋律で始まる。天国を模したような雰囲気で始まるが、段々と牧歌的になってきて鳥の声なども聞こえてくる。後半ヴァイオリンがソロで甘美なメロディを奏でた後、非常に人間くさい雰囲気になる。三種類の美しい音楽が楽しめる楽章。
第三楽章 神聖なる遊戯
★★★★★★★★☆☆
管楽器が鳴り響き、突然明るく楽観的な雰囲気となる。その後、甘美なメロディと力強いメロディが交互に何度も現れ、最後はクライマックスを迎え、カタルシスを得られる。
素晴らしい名曲だと思う。スクリャービン作品の中でも1、2を争う傑作。
2024-01-11 04:41
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