クララ・シューマン [作曲家 伝記]
シューマンの妻、クララの伝記本を読んだ。
シューマンの妻であり、ピアニストであるということは知っていたが、それ以上のことは知らなかった。
この本を読んで、彼女の人間として、音楽家として、のすばらしさを認識した。
音楽家として優れているからといって人間的に優れているとは限らない。しかし彼女はそのどちらも素晴らしかったことがこの本を読むとよくわかる。
父フリードリヒ・ヴィークはピアノ教師、マネージャーとしては素晴らしい才能を持っていた人のようで、娘クララは素晴らしいピアニストに育て、彼女が世に知られることにかなりの貢献をしたことは間違いない。しかし、一方で厳しく専横的だったようで、それに耐えられなかったクララの母は、彼とクララが4歳の時に離婚したらしい。
その時からのクララの生活、シューマンとの出会い、シューマンとの恋愛、父に反対されながらも愛を貫き結婚にこぎつけるまで、メンデルスゾーンとの友情、幸せながらも苦悩の多い結婚生活、ブラームスとの出会い、夫シューマンの死、ブラームスとの愛と友情のあいだで苦しむ様子、その後のコンサートピアニストとして一家を支えたこと、大学教授としての生活、ブラームスとの不和とその若い、そして死。
確かに、シューマンの影に隠れてあまり知られていない彼女の人間とのしての美しさが描かれており非常に感動的な本だった。
p.250に彼女のモットーが書かれている。
「勤勉、努力、質素、倹約」
私もクララにはとても及ばないが、この4つはなるべく心がけるよう生活している。
すこしでも彼女に近づけるよう、これからも勤勉に努力していきたいと思った。
クララ・シューマンは本当に心の美し素晴らしい女性だったのだと認識できた、素晴らしい本だった。
2019-10-06 11:39
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