ベートーヴェン [作曲家 伝記]
『クララ・シューマン』『シューベルト』『バッハ』に続いてこのシリーズの4冊目。
小さい頃から色々とベートーヴェンの自伝らしきものは読んできたが、ここまで人間臭いベートーヴェンは初めて。
差別意識なんかもそうなのだが、結局1対1で話をしたり、あいての人間性を知ると、様々な先入観が飛んでいく。ベートーヴェンもその作風ゆえ、崇高な人間のイメージを持ってしまいやすいが、本当に人間臭い、というよりどちらかといえばどうしようもない感じの人間だ。
しかし、シューベルトにしても、バッハにしても、このベートーヴェンにしても皆音楽にまっすぐだし、すごく友人たちに対して真っ直ぐだ(良い意味でも悪い意味でも)。
こうした人間臭いベートーヴェンをしることで、彼の音楽を新たな感じで聴くことができるようになると思う。とても良いシリーズだと思う。
だが、若干校正がいい加減なところがある。
『バッハ』もp.276でヘンデルのことをヘルデルと表記したり、
『ベートーヴェン』でもp.114でピアノ・ソナタ第21「ヴァルトシュタイン」とするところ、第22番「ヴァルトシュタイン」となっていたりする。
せっかく良いシリーズなので、校生もしっかりやってほしい。
2020-03-07 16:11
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