エウテュデモス [哲学 プラトン]
この巻は恐らく、ソフィストがテーマになっているもの。
ソクラテスとクリトンという盟友ふたりが登場し、ソクラテスがソフィスト達と話をした時の様子を語り、その対話について、ソクラテスとクリトンが対話をするという入れ子構造のようなものになっている作品。
ソクラテスとクリトンの対話はそれなりに面白いのだが、ソクラテスとソフィストたちの対話はとにかく退屈。ソフィストたちの話が全て詭弁であり意味がわからない。
p.105
「クリトン、しかし君はどの職業においてもくだらぬ人々は多くて一文の値打ちもないが、しかし立派な人々は少なくて値打ちの尊いものだということを知らないか。」
というソクラテスの言葉が全て。
残念な作品だった。
管弦楽のための小品 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]
祝賀前奏曲(ピエール・モントゥーの80歳の誕生日に捧ぐ)
★★★★★☆☆☆☆☆
1分足らずの短い晴れやかな曲。
小管弦楽のための組曲 No.1
★★★★★★☆☆☆☆
1.Andante
クラリネットがひたすらシミドファを繰り返す中、幻想的な音楽がゆったりと奏でられる。
2.Nopolitana
少し元気で快活な音楽。
3.Española
すこしおどろおどろしい始まり。若干エキゾチック。
4.Balalaika
快活で元気な曲。
5.Gallop
少しおどけた感じの曲。
楽しい曲集。
小管弦楽のための組曲 No.2
★★★★★★☆☆☆☆
2.Waltz
少し調子っぱずれのワルツらしくないワルツ。
3.Polka
力強い曲。この曲もどこか調子っぱずれ。
4.Gallop
力強く始まるが、途中でひっかかって転んだようになる。混沌とした後、再び力強く走り出す。
調子っぱずれな感じが終始流れていて面白い。
幻想曲 花火 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]
幻想的スケルツォ [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]
メーテルリンクの『蜜蜂の生活』に感銘を受けて作曲されたものらしい。
評価
★★★★★★☆☆☆☆
働き蜂のせわしない様子を表しているかのような賑やかで幻想的な始まり。
精密な巣の中を飛び回るかのような感じになった後、休息するかのようにゆったりとした雰囲気となる。すごく平和な感じ。
再びせわしない雰囲気に戻る。突然侵入者が入り込んだかのような緊張感ある場面になる。
最後は侵入者をやっつけて元気に終わる。
ストラヴィンスキーの管弦楽アレンジの妙が光る作品。生で聴いてみた曲。