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Op.080 交響曲第七番 ハ長調 レニングラード [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★★☆☆
これから戦争へ赴かのような力強くて勇壮な第一主題。
平和で穏やかで美しい第二主題。
小太鼓がこ気味良いリズムを叩き、その上を牧歌的なメロディが流れる。段々と勇ましく堂々としてくる。同じメロディが繰り返される、この部分かなり長いのだが、ラヴェルの「ボレロ」にかなり影響を受けているらしい。銅羅の音が響き渡り悲劇的で壮大な雰囲気となる。
その後静かで穏やかな夜の音楽となり、そのまま静かに終わる。

30分近い長大な楽章だがメロディもキャッチーで飽きない。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
深い森をさまよっているかのような静かな始まり。管楽器による哀愁漂う美しいメロディが聞こえてくる。段々と盛り上がって行き感情的高まりを見せるが、後半再び穏やかになる。最後は静かに終わる。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
オルガンの音で荘厳に始まる。若干悲しげでせつなげな主題を弦楽器が奏でる。深く深遠な世界がなだらかに広がっていく。
突然悲劇的なメロディが、弦楽器の迫ってくるような伴奏に乗って現れる。行進曲風に盛り上がった後、明るく穏やかなメロディが静かに流れる。最後には澄み切った雰囲気となり終わる。

第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
静かに囁くように始まる。だんだんと力強さを増して行く。
途中静かになり牧歌的な雰囲気となる。だんだんと不穏な空気が流れ出し弦の低音が静かにずっとなっている上を苦しげな旋律が流れる。ゆっくりと盛り上がり始めクライマックスを迎える。ティンパニーの音も成り壮大になっていく。最後は高らかに勝利宣言をし終わる。

一楽章一楽章がそれぞれ長く最後の方は若干飽きてくるが、ひとつひとつの要素が良いので良い。

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