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ピアノ・ソナタ第二十九番 変ロ長調 ハンマークラヴィーア [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 和音の連続の力強い出だしで始まる。そのあと流れるような美しいメロディが流れ、壮大な展開となっていく。力強さのみなぎる曲だ。

第二楽章 スケルツォ楽章ではあるが、ウィットにとんだ感じではなくとにかくこの楽章も力がみなぎっており、どんな逆境にも負けない意志の強さのようなものを感じる。

第三楽章 非常に長い、交響曲第九番の緩徐楽章を思わせる楽章。美しいのだろうが、あまりの長さに全体像がよく分からずぼんやりした感じ。

第四楽章 非常に穏やかな幻想的なはじまり。第三楽章よりもこの部分の方が美しくわかりやすい気がする。そして長大なフーガが展開される。ここからは、とにかく霊感に満ちた凄まじいまでの広がりを見せる。

全体として格好よく、悪くはないのだが、とにかく一つひとつの楽章が長すぎる。もう少しコンパクトにまとまっていれば、もう少し人口に膾炙する曲となっていたのではないかと思う。名曲であるとは思うのだが、やはりほかの有名ソナタに比べるともう一歩な感じは否めない。
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