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ピアノ・ソナタ第十一番 変ロ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

結構大規模なベートーヴェンらしい作品。

第一楽章 ゴツゴツした感じの、厳しい主題で始まる。第二主題の終わりあたりの浮遊する感じの不安定な和音がとても魅力的。展開部の流れるような右手のメロディも印象的。
第二楽章 優しい穏やかなメロディ。一応ソナタ形式らしい。
第三楽章 第二楽章の優しい感じを踏襲したメヌエット。少し陰影がある。私はバックハウスの演奏をよく聞いていたのだが、この全集のブレンデルの演奏を聴いてこの楽章の印象がガラッっと変わった。バックハウスは非常にゴツゴツした感じでこの楽章も弾いていたのだが、ブレンデルは非常に優しい感じで弾いている。私はブレンデルの演奏の方が良いと思う。
第四楽章 この楽章も優しい感じで始まるのだが、段々と熱を帯びてきて、対位法的な感じになり、宇宙的な広がりを見せ終わる。

非常にスケールの大きな作品だが、やはり有名ソナタに比べると魅力に欠ける部分がある。
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