Op.06 音楽夜会 [クララ・シューマン]
シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)
- 出版社/メーカー: CPO
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: CD
クララ16~17歳の作品らしい。
第一曲;Toccatina in A minor
★★★★★★★★☆☆
練習曲のような速いパッセージで始まる。中間部でさざ波のような伴奏に乗って美しい流れるようなメロディが奏でられる。心がキュンとなるメロディ。最後は自然に最初のメロディに戻っていき終わる。短いがかなりの名曲。
第二曲;Notturno in F major
★★★★★★★★☆☆
まさに「ノクターン」。ゆったりとした伴奏の上を優しく美しいメロディが乗る。儚くどこか悲しげなメロディが心に響く。中間部の不安な心の中を表したかのような切迫感のある部分も綺麗。最後ははじめのメロディに戻りしっとり終わる。
第三曲;Mazurka in G minor
★★★★★★★★☆☆
穏やかなマズルカ。かなりゆったりとした舞曲。哀愁漂う美しいメロディが奏でられたあと、鐘の音を摸したかのような音がなり、若干明るい前向きな雰囲気になる中間部も綺麗。最後ははじめのメロディが回帰されしっとりと終わる。
第四曲;Ballade in D minor
★★★★★★★☆☆☆
結構重厚感のある始まり。ゆったりとした雰囲気で静かに曲は進んでいく。徐々に熱を帯びていくが感情を爆発させるような部分はない。まさにバラードという感じで次から次へと様々なメロディが登場する。若干長いか。
第五曲;Mazurka in G major
★★★★★★★☆☆☆
同じ題名の第三曲より明るい雰囲気の曲。どこまでも広がる草原を描いたかのような壮大な雰囲気の中間部も心に残る。
第六曲;Polonaise A minor
★★★★★★★☆☆☆
物悲しいメロディを持った力強いポロネーズ。
前半の曲がかなり良いだけに、5、6曲目が若干普通に感じてしまうが、それでもかなりの名曲。クララはメロディメーカーとしてもかなりの才能があったことがこの作品集でわかる。題名からしてもショパンの影響を大きく受けていることがわかる傑作ピアノ小品集。
2022-04-17 03:55
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