項羽と劉邦 上 [文学 日本 Classic]
『項羽と劉邦』の上巻を読み終わった。
わたしはあまり歴史小説が好きではない。なので司馬遼太郎もほとんど読んだことがない。NHKで『坂の上の雲』をドラマ化したときに、少し興味があったので全8巻を読んだことがあるくらいだ。『坂の上の雲』もそれなりに面白いとは思ったが、様々な歴史的な事実の説明のところは退屈に思えたし、戦いの場面などはさらに退屈だった。
この『項羽と劉邦』も基本は同じだ。中国の地理的説明、その地域の文化的説明などが、ある人物を導入する際にされるのだが、これが、また退屈なのだ。本のはじめに中国の地図があるのだが、わざわざこれを開けて場所を確認しようとする気にも、結構こういった箇所は読み飛ばしながら進んだ。
わたしは高校・浪人時代、兄が所有していた「項羽と劉邦」に関する漫画を結構何度も読んでいて、大きな流れや登場人物などは頭に残っていたので、結構人物を頭にイメージしながら読み進められたが、何の背景知識もなく、この作品を読むと、登場人物を整理するだけでも大変なのではないかと思ってしまう。
とはいえ、さすがに、『項羽と劉邦』というとても面白い題材を扱った小説だけに、話しが進みだすと面白い。上巻でもうすでに、秦が滅ぼされようとしている。あと2巻(中・下)、どのように話しが進み、どこまでの内容が描かれるのか、楽しみだ。
2017-10-03 07:11
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