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江戸川乱歩名作選 [文学 日本 Classic]


【Amazon.co.jp限定】 江戸川乱歩名作選 (特典:新潮文庫の100冊キュンタ 壁紙ダウンロード)

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  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/06/26
  • メディア: 文庫



『江戸川乱歩名作選』を読み終わった。
これも新潮文庫「キュンタ」のしおりを手に入れるために、熟慮を重ねて購入したもの。

私は、推理小説というものがあまり好きではない。
中学生の頃は、アガサ・クリスティーにはまって、何十冊と読んだ。数年前、英語の勉強を兼ねて、Sherlock Holmesの全作品を読んだ。宮部みゆき・東野圭吾・湊かなえ、なども数冊読んだが、確かに読むと面白いのだが、買って読むほどではないといつもおもってしまう。私は俗に言うネタバレは全然構わない。話の最後が知りたくて、解説から読むことすらある。なので、推理小説によくあるドキドキ・ワクワク感をあまり小説に求めていないのかもしれない。

と前置きが長くなったが、日本の推理小説の父のような存在のこの江戸川乱歩も正直全く、興味がわかなかった。とはいえ、もう古典と化しており、多くの人に親しまれているので、これを機会に読んでみても良いかなあ、と思い買ってみた。

推理小説ばかりなのかと思っていたが、そんなことはなく、幻想的な短編もあり、読者を惹きつける魅力を多分にもった、素晴らしい小説ばかりであった。さらに推理小説も、普通の推理小説をひとつ深くしており、捜査する、事件に関わるであろう人間の心理、傾向までも考えた上で、犯罪を犯す犯罪者や、最終的に誰が犯人なのかわからない、といった作品もあり、昨日まで読んでいた『ゲーデル、エッシャー、バッハ』をふと思い出すような感じの作風であった。

あまり先入観にとらわれず、素晴らしいストーリーをもった小説家として読めば、楽しめるのではないだろうか。
ある意味、これは彼のベスト作品集第二集にあたるらしく、第一集にあたる、『江戸川乱歩傑作選』も機会があれば読んでみたい。
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