Salome [文学 アイルランド]
Complete Works of Oscar Wilde (Collins Classics)
- 作者: Oscar Wilde
- 出版社/メーカー: Collins
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: ペーパーバック
遂に、Salomeを読み終わった。
大学時代、岩波文庫で日本語『サロメ』を読んで以来の再読。リヒャルト・シュトラウスのオペラ『サロメ』も何度も見ているし、聖書でも有名な話なので、「あれ、こんな話だったっけ」みたいな驚きはなかった。
とはいえ、英語で読んだのは初めてで、Jokanaanの発言の中で、結構古い英語の語順などが使われていたりした。主語と動詞がひっくり返っていたり、notの位置が最後に来ていたり。King James版の聖書を読んでいなかったら結構読みづらかったかもしれない。
そして、この作品、Oscar Wildeはフランス語書いたらしい。それをLord Alfred Douglasなる人物が英訳したらしい。そんなことも大学で習った気がするが、すっかり忘れていた。
そして、Jakanaan(預言者ヨハネ)に対する、ユダヤ人達とナザレ人(キリスト教徒?)の対話が結構興味深かった。
西洋の作家は聖書を題材に様々な小説を書いている。聖書の題材をそのまま小説化したものもあれば、それを土台に小説を作った人もいる。
ギリシア・ローマ、そして聖書は本当に西洋文化に根付いているんだなあと実感した。
The Complete works of Oscar Wildeに収録されている、私の読みたいと思っていた作品がこれで全部読み終わった。
話の展開がとてもうまく、すごく楽しめる作品ばかりだった。
2018-08-17 10:44
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