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Thinking, Fast and Slow Part Ⅳ~Ⅴ [学術書]


Thinking, Fast and Slow

Thinking, Fast and Slow

  • 作者: Daniel Kahneman
  • 出版社/メーカー: Penguin
  • 発売日: 2012/05/10
  • メディア: ペーパーバック



Thinking, Fast and Slowを読み終わった。
段々と、彼の論理にもなれてきて、それなりに最後のほうはスムーズに読めるようになった。

この本を読む前に、日本語版のアマゾン・レビューを見ていたら、後半部は専門的になってくるので、第3部まで読めば十分、といった内容のことを書いている人がいたが、実際読んでみてそう思った。

後半部が、そこまで専門的だとは思わないが、後半部は「90%の確率で100円儲かる場合と、100%の確率で50円失う場合でどちらを選ぶか」、というようなどちらに賭けるか、みたいな叙述が続くのだが、私はそもそも賭けはやらない。しかも必ず何かを失うといったような場面を日常生活の状況として想像できない。これは、合理的な判断云々ではなく、人の性質の問題であって、直感や感情の問題でもない気がする。
ノーベル経済学賞を取るくらいなので、それなりに素晴らしい理論を提示した人なのだろうが、後半部は、当たり前のことばかり書いてあり(たとえば、人はリスクを避ける選択をする傾向があるetc.)、正直読んでいてつまらなかった。当たり前のことを理論的に、そしてそれを読んだことによって意識的になれるという側面はあるのであろうが、ここ(後半部)で述べられていることで新しい発見はなかったし、いままで当たり前すぎて意識してこなかったけど、面白い視点だよな、ということもなかった。

非常に前評判の良い本でかなり期待しており、前半部はそれなりに楽しめたのだが、正直、ハウツー本を読むのと私にとっては変わらなかった気がする。

残念!!!!
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