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アンデルセン童話集 6 [文学 その他]


完訳アンデルセン童話集 6 (岩波文庫 赤 740-6)

完訳アンデルセン童話集 6 (岩波文庫 赤 740-6)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/05/16
  • メディア: 文庫



アンデルセン童話集を遂に6巻まで読み終わった。
巻を重ねるごとにつまらなくなってくる。この巻は全く有名作も入っておらず、作品も小ぶりなものばかりで、全く霊感が降りてきていない気がする。“情けは人のためならず”を物語にしたような「しまうことはわすれることではない」と、心の美しく努力家の平民が自分の力で社会的な力をつけ、最後はずっと想いを寄せていた上流階級の娘と結婚する話「門番のむすこ」、そして人の幸せはそれぞれの感じ方によって違うのだということを物語にした「だれがいちばん幸福だったか」が少し良かったくらいであろう。

やはりこういった類の作品は、瑞々しい感性が必要なのであろう。哲学的にものすごく深いといった作品でもないし、人々の淡い恋心を丹念に追うというような作品でもないし、神のことを深く掘り下げて考えるといった感じのものでもないので、年を追うごとに良くなるといったものでもないのであろう。

一応ここまで来たので7巻も読んでみようとは思うが、ほとんど期待はしていない。

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