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あまんきみこ童話集5 [文学 日本 あまんきみこ]


あまんきみこ童話集〈5〉

あまんきみこ童話集〈5〉

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: 単行本



『ちいちゃんのかげおくり』で有名なあまんきみこさんの童話集を読んだ。
本当は1巻から読みたかったのだが、図書館に1巻がおいていなかったので、逆の5巻から読み始めた。
この巻は、戦争もの作品が多く収録されていると書かれているが、そこまで多くはなかった。
「ちいちゃんのかげおくり」
     と
  「おはじきの木」
が、戦争に直接的に関係する作品。特に「おはじきの木」は、なくなった娘と「にれの木」の近くで出会う作品。涙なしには読めない。彼女の作品が小学校の教科書で取り上げられるのがわかる。

とにかくどの作品も優しく暖かい。彼女の作品は、どことなく不安感や黒い影がつきまとっている。最後は幻想的な感じで終わり、現実的ではないのだが、なぜだがわからないが非現実的だとは思わない。現実的にはありえないのだが、こころのどこかで、そのように終わって欲しいという理想を、言葉にしているから読後感がとても心地良いものになっているのだろう。

本当に美しい作品ばかりだった。
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