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ピアノ、フルート、ファゴットのための三重奏曲 Wo0.37 [ベートーヴェン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

若いころの作品らしく、ちゃんとした作品番号もついていないが3楽章構成のかなりしっかりとした曲。

第一楽章:美しい主題が、フルート、ピアノ、ファゴットによって奏でられる。ファゴットの鄙びた感じがとても良い。
第二楽章:最高に美しい音楽が三者によって展開される。物悲しいメロディが初めに流れる。映画で別れの場面などで使っても何の違和感がなく、現代の人が作曲したと言われても誰も気が付かないのではないだろうか。そのうち曲想が明るくなっていくが美しさは失われない。最後はだんだんと盛り上がっていく。これも感情が高まっていくような感じである。初めの物悲しい雰囲気に近づいていく。そしてゆっくりになって非常に静かになって終わる。
第三楽章:第二楽章の余韻を残したまま第三楽章に突入する。とても快活で分かりやすい音楽。

三者の役割も結構平等に割り振られておりとてもバランスの取れた佳作だ。正式な作品番号がないのが不思議なくらいしっかりとした聴きごたえのある曲だと思う。
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