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ピアノ四重奏曲 変ホ長調 WoO.36-1 [ベートーヴェン 室内楽曲 ピアノ四重奏]

評価
★★★★★★★☆☆☆

ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4重奏という珍しい形態の曲。正式な作品番号もついていな。しかし、これはかなり隠れた名曲といえるのではないだろうか。

楽章構成も二楽章構成になっており、この手の曲としては珍しい。
第一楽章の始まりもアダージョで非常に美しいメロディで始まるというのも珍しい。まるでショパンのピアノ協奏曲の二楽章をイメージさせる。ピアノに続いて恐らくヴァイオリンがメインのメロディを引き継ぐのだが、これも非常に美しい。この天上の音楽のような流麗な音楽がかなり長い時間奏させる。
曲が短調になり暗くなると共に若干激しさを持ってくる。この5分以上の長い序奏(おそらく)の後、短調で主題(おそらく)が、ピアノで弦で奏でられる。このメロディも泣きのメロディであり心を高揚させる。最後まで短調で圧倒的な盛り上がりを見せたあと、落ち着いた感じで終わる。

第二楽章は変奏曲。素朴なメロディが弦の控えめな伴奏を伴って、ピアノで奏される。ピアノで弦でメロディを順番に受け持ちながら曲は進んでいく。

二楽章ということ、美しいメロディが次々と現れるところなど、シューベルトの未完成交響曲を思わせる。非常に美しく良くできた曲だ。

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