シューベルト 歌曲集11 [シューベルト 歌曲]
このアルバムには、文学色・物語性の強い曲が多数収録されていて聴き応えがある。
01. D.310 「憧れ」
★★★★★★☆☆☆☆
しっとりとした、どこか哀愁漂う美しい曲。途中一瞬緊張感が漂う場面があるが、すぐにゆったりとした曲調に戻る。題名にぴったりの曲調。
02. D.310-A 「憧れ」
★★★★★★☆☆☆☆
01の別Version? 似たような曲調。
03. D.312 「ヘクターの別れ」シラー詩
★★★★★★★★☆☆
『イリアス』で有名なヘクトルとアンドロマケの別れの場面を描いた作品。
アンドロマケの悲しさに満ちた悲しみあふれるメロディ、これから戦に出る決然としたヘクトル、そして最終的には悲しみと愛情あふれる表現になるヘクトル、感情とメロディが非常にあっており感動的な作品となっている。
04. D.313 「星」
★★★★★★☆☆☆☆
まさに星を描いたような、壮大で美しい曲。
05. D.314 「夜の歌」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらもまさに「夜」という感じの深遠な感じのしっとりとした曲。
06. D.315 「ローザに その1」
★★★★★★☆☆☆☆
少し懐かしい感じの優しい曲。
07. D.316 「ローザに その2」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも優しい曲だが、すこし物憂げな感じ。
08. D.317 「イーダの白鳥の歌」
★★★★★★★★★☆
緊張感のある静かな曲。ピアノの伴奏が非常に雄弁な曲。全体の音楽として非常に完成度の高い曲だと思う。かなりの名曲。
09. D.318 「白鳥の歌」
★★★★☆☆☆☆☆☆
力強く重々しい曲。こういう曲苦手。
10. D.319 「ルイーゼの答え」
★★★★★★★☆☆☆
ピアノの緊張感のあるアルペジオで始まり、同じような緊張感を漂わせ歌が始まる。
11. D.320 「満足している男」
★★★★★☆☆☆☆☆
モーツァルトの軽いオペラ・アリアのような感じの曲。
12. D.321 「ミニョンの歌 『君を知るや南の国』」 ゲーテ作詞
★★★★★★★★☆☆
綺麗なゆったりとしたメロディが始まり、途中すこし楽しげな感じになりサビらしきところがやってくる。これが二度続いた後、若干悲しげなメロディとなる。最後再びはじめのメロディに戻り盛り上がって終わる。良い曲。
13. D322 「ヘルマンとトゥスネルダ」
★★★★★★☆☆☆☆
非常に雄弁なドラマティックな長めのピアノ伴奏で始まる。女性がまずは自分の思いをピアノの流麗な伴奏に乗せてなめらかに歌う。男性が途中少し入り、最後は女性の息の長い旋律で終わる。
14. D.328 「魔王」 ゲーテ作詞
★★★★★★★★★☆
前CDに引き続き「魔王」が収録されているが、今回はソロバージョン。ピアノも聴き馴染みのあるペダルを深く踏んだ「グワングワン」する感じで弾いておりとても良い。
15. D.323 「セレスの嘆き」 シラー作詞
★★★★★★★☆☆☆
非常に愛らしい可憐な伴奏と歌で始まる。その後少しゆったりとした広がりのある雰囲気に変わる。段々と悲しげな雰囲気となっていく。悲しさと哀愁と美しさに満ちている。15分を超える大曲だが聴き応えのあるいい曲だ。
歌詞をじっくり読みながら聴きたい曲ばかりだった。
2021-03-25 12:45
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