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山のタンタラばあさん [文学 日本 安房直子]


山のタンタラばあさん

山のタンタラばあさん

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/09/01
  • メディア: 単行本



小学館で、安房直子さんの絵本『くまの楽器店」を買ったところ、背表紙の裏にこの本が載っていて、調べたところ品切重版未定状態だったので、中古で購入した。

まずは、出久根育さんの絵がとても良い。特に動物たちがとても本物っぽいのに優しさに満ちていて素晴らしい。優しい物語がさらに優しさを増している。

始まり方が昔話っぽくて、そこも心がほっこりする。

「さ、タンタラばあさんの話をしようね。」


物語は全部で4つあり、話がつながりながら展開されていく。
①タンタラばあさんは魔法つかい
②タンタラばあさん空を飛ぶ
③タンタラばあさんカラスのうちへ
④タンタラばあさんのしゃぼん玉

①でしもやけになってしまったうさぎの耳を治してあげて、
②では、口笛が吹けないモミの木の先生として、ヒバリを連れてきてあげて
③では、カラスのうちで、カステラとお茶をご馳走になり
④では、しゃぼん玉をたぬきの子どものために、大きくふくらませて飛ばしてあげる。

出久根さんの絵では、タンタラばあさんは動物たちよりもかなり小さいものとして描かれている。おそらく森の妖精のような扱いなのだろうと思う。

いつも思うが、本当に安房直子さんの物語は心が暖かくなる。私の愛読書宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」と近いものを感じた。
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