Light in August [文学 アメリカ]
Light In August (Vintage Classics)
- 作者: Faulkner, William
- 出版社/メーカー: Vintage Classics
- 発売日: 2000/10/05
- メディア: ペーパーバック
職場の同僚に強く薦められてWilliam Faulknerを読み始めた。
一番読みやすそうな『八月の光』から読み始めた。
結構話が入り組んでいてついていけなくなり、大半が良く分からない、という状態で読み進めるのが嫌だったので、日本語であらすじをかなりがっつり読みながら、原書を読み進めた。
登場人物が少なく、人間関係もそこまで複雑ではないので、結構混乱せずに読み進めることが出来た。
物語は二つの話を軸に進んでいる気がする。
純愛:バンチ ⇒ リーナ ⇒ (バーチ)
暴力:クリスマス=バーチ、ハンインズ(クリスマスの祖父)、ハイタワー牧師
人種問題、そこに絡む暴力性、性的問題、さまざまな問題が、様々な登場人物の内面を描きながら多角的に描かれる。非常に主題の掴みづらい作品であり、最終的に頭をまとめようとするとうまくまとまらない作品ではある。
バンチとリーナの純愛度が高く、この部分は読んでいて気持ちが良かった。
それなりに面白くはあったが、ものすごい傑作か、と聞かれると微妙な気がする。
2021-05-10 06:54
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