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ピアノ協奏曲第一番 ト短調 [メンデルスゾーン 協奏曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

メンデルスゾーンと言えば、ヴァイオリン協奏曲というくらい、ヴァイオリン協奏曲は有名だが、ピアノ協奏曲はあまり知られていない。そもそも存在するのかすら最近まで私も知らなかった。今回ゆっくり聴いてみたが、これはヴァイオリン協奏曲に劣らないかなりの名曲と言える。

第一楽章 この時代の協奏曲としては珍しく、かなり短い序奏のあと、激しい悲劇的な雰囲気を持ったピアノのメロディが流れる。荒れ狂うようなピアノのアルペジオが感情を揺さぶる。穏やかで綺麗な第二主題といい、華麗な展開部といい素晴らしいとしか言い様がない。

第二楽章 静かに、囁くように、弦がメロディを奏でて始まる。その雰囲気を引きずったまま、ピアノが入ってくる。非常に繊細で美しい楽章。

第三楽章 ファンファーレのような管楽器の音で始まり、それを弦楽器が膨らませる。その後、第一楽章と似た様な雰囲気でピアノがアルペジオで縦横無尽に動き回る。その後、バレエのコーダのような華やかな音楽がソロ・ピアノによって奏でられ、オーケストラがそっとオブリガードを入れながらそれを支える。最後は、ピアノとオケが対話を繰り返し、圧倒的な盛り上がりを見せて終わる。

これはかなりの名曲だ。
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