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詩編42 [メンデルスゾーン 宗教曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

メンデルスゾーンが、旧約聖書の詩編42番に曲をつけたもの。

第一曲 まさに天上の音楽。美しいソプラノ合唱は天使のようだし、それを支える男性陣も素晴らしい。下降気味のメロディがひたすら繰り返されるのが、この不安定な感じが、またなぜか心惹かれる。
第二曲 管楽器による物悲しいメロディではじまり、弦がスタッカート気味の伴奏を行い、その上にソプラノ独唱が絡む。これも半音階の不安定さをうまく生かした名曲。
第三曲 ソプラノのレチタティーヴォ風な始まり。メンデルスゾーンのレチタティーヴォはしっかりとメロディが成り立っており、音楽としてとても聴きやすい。オケの伴奏も劇的で美しい。
第四曲 男性の感動的な合唱。人民が神を讃えるかのような壮大な音楽。オルガンを彷彿とさせる広がりのある雰囲気。途中からファンファーレのような華やかな音楽に変わる。人間界と天上界が会話をしているかのような音楽になる。
第五曲 激しい音が鳴った後、ソプラノの独唱となる。これも劇的な感じ。ソプラノとオケが対話を繰り広げる。苦悩に満ちた音楽。
第六曲 一転して穏やかな、男性合唱。そこに不安げなソプラノが絡む。これも美しい音楽。

第七曲 最終曲。オケの低い音程の伴奏と共に、男性合唱が大地の底から出てくるようなコーラスを行い、それを上から見ているかのようなソプラノの美しいコーラスが流れる。その後、勝利感に満ちた印象的な開放感のある音楽が流れ、感動的に音楽を閉じる。

相当素晴らしい曲だと思う。
式典などで使用されたらさぞかし感動的なんだと思う。
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