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小さな花物語 [文学 日本 立原えりか]


小さな花物語 (講談社文庫)

小さな花物語 (講談社文庫)

  • 作者: 立原えりか
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/03/20
  • メディア: Kindle版



立原えりかさんの、様々な「花」をテーマにした作品。

「春」「夏」「秋」「冬」に分かれており、それぞれが12個の花の話で構成されている。
花自体が、主人公になっているものから、その花をテーマに人間たちや動物たちが物語を紡ぎ上げる作品もある。

恐ろしい教訓譚的な作品から、夢見るような美しいファンタジー的な作品、現実を描いた作品などヴァラエティに飛んでいる。一作一作は2~3ページと短いのだが、密度がかなり濃く、読み進めるのに結構時間がかかった。冬の花の物語が、深く面白いものが多かった。やはり寒いほうが深い物語ができやすいのかな、と思った。

「小さな花物語」以外に
◎かめもの歌
◎いつも見る夢
◎彼の仕事
◎雪の日のオルゴール
の四作が収録されており、これらは80年代初期に発表された作品らしいが、初期のヒリヒリした緊張感がそこまでなく、少し残念な感じの作品だった。
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