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図書館危機 図書館戦争シリーズ3 [文学 日本 有川浩]


図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2011/05/25
  • メディア: 文庫



図書館戦争シリーズ第3巻、『図書館危機』を読み終わった。
自分の憧れの王子様が、実は現在の教官だったと知ってしまった主人公の笠原郁が自分の感情と戦いながら成長を遂げる物語。痴漢、昇進試験、差別用語、そして権力に屈する上官など、様々な社会的な問題を扱いながら、様々な人の細かい心模様を描きながら恋愛も織り交ぜて作られる本当に面白いエンターテインメント作品。

痴漢の章では、女性作家でしか書けないであろうような女性の心理を細かく描写しているし、差別用語の巻では、弱いものを守っているフリをして権力を振りかざす人間たちへの「自分たちこそそういった人を差別している」という告発がとても良い。

いろいろなことを考えさせられる非常に面白い作品だ。
いよいよ次は最終巻。どのような結末になるのか楽しみだ。
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