キャロリング [文学 日本 有川浩]
通勤の帰りに読む本がなくなってしまい、図書館で見て若干気になっていたがそこまで面白そうではなく読まずにいた本だったが、あらためて図書館に行って借りて読んでみた。
様々な不幸な子供時代、人生を歩んできた・いる人々に焦点を当てた作品。過酷な人生を歩みながら真っ直ぐ生きようとする人々を描いている。結構激しい暴力場面なども出てくるが、心根が優しい人ばかりが登場するので読んでいてそこまでつらい感じはしない。
クリスマスシーズンをテーマにはしているが、あまりクリスマスとは関係のない感じで物語は進む。
有川浩作品は、根本的に根が優しく正義感にあふれた登場人物が描かれるので、読んでいてとても気持ちが良い。この作品のヒロインといえる柊子は育ちも良く情にも篤く本当にこんな女性がいるのかと思うほど素晴らしい女性だ。
結構設定の無茶苦茶さを批判するレビューを見るが、「小説ですから~~~~」。
ということで結構感動的で面白い作品だった。
2021-09-06 06:54
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