Stefano Di Battista [Jazz Jacky Terrasson]
Jacky Terrasonが伴奏を務めた、サックス奏者ステファノ・ディ・バティスタのアルバム。
1曲目 Elvin's Song
初めから、サックスの音が鳴りまくる。決めのところの「タララララララ~」のところが何とも言えない泣きのメロディで聴くたびに泣きそうになる。一通りサックスがプレイしたあと、お待ちかねのピアノ・ソロになるのだが、Jackyは裏方にまわるとあまり派手なプレーをしないのだが、この曲はかなりガンガンに弾いており、サックスに負けないスピード感のある、激しいソロを聴かせてくれている。
2曲目 Johnny's Time
映画において、barで恋人同士が語り合う場面で使われそうな感じの、雰囲気のあるゆったりとした曲。サックスの音色も色っぽく艶っぽい。サックスに続けて演奏されるJackyのソロもロマンチックさに溢れており非常に美しい。ピアノ・ソロが終わると、サックスが感情の高まりを見せる。
3曲目 Nico's Dream
バースの派手な動きが印象的な、スピード感のある曲。Jazzっぽいのだが、あまりメロディが魅力的ではなく私は苦手な類の曲かも。ピアノも結構派手に弾いてはいるがやはりサックスの裏に隠れている感じ。
4曲目 Your Romance
ゆったりとした深みのあるサックスの音で始まる。ピアノのオクターブを分散させながら奏でる伴奏も素敵。この曲はゲスト・トランペッターもいるようで、二人のやり取りが非常に格好良い。
5曲目 Little Red Ribbon
お待ちかねのJackyのオリジナル曲。非常に美しいメロディを持つ、スピード感のあるバラード曲。こういう曲のJackyのタッチの柔らかさと美しさは最高だ。サックスの音もなめらかでとても綺麗。曲の雰囲気にとても合っている。
6曲目 Adderley
劇的なサックスのソロと激しいドラムが絡み合う出だし。結構長めのドラム・ソロのあと、スピード感のある滑らかなメロディが奏でられる。この曲もゲスト・トランペッターが参加しており、ふたりがユニゾンだったり、ハモったりしながらメロディを奏でる。控えめなJackyの伴奏も良い味を出している。
7曲目 Hall
不安定な和音のちょっと不気味な感じのメロディ。若干退屈な曲。
8曲目 Song for Flavia
このアルバムに参加している、ベースのロザリオ・ボナコルソが作曲した曲。ゆったりとした独特のリズミに乗って曲は進む。まさにJazzyなメロディを持った、面白い雰囲気の曲。
9曲目 Time for a Solo
混沌とした感じの曲。あまり心に残る曲ではないか。
10曲目 Anastasia
ロシア系の女性の名前の曲。古い感じのピアノの柔らかい音色をJackyが奏でて始まる。ほかの曲と同じピアノを使用しているのか?と疑問に思うほど音色が違う。同じメロディをサックスが奏でるのだがこちらも美しい。とってもロマンティックな曲。
11曲目 Chicago1987
こちらもJackyの曲。何となくつかみどころのない感じの曲。各々が独自の世界観を作り上げ一曲にまとめている感じ。何となくちぐはぐな感じがある。
12曲目 Like a Turner
ドラムのソロから始まる。情熱的なメロディをサックスが奏でる。結構派手な感じで終始ドラムが馬鹿でかい音を出している。
13曲目 Solo
アルバムラストを飾る曲。本当にサックスのソロ曲。深みと温かみのある音色が心をほっこりさせてくれる哀愁漂う美しい曲。
全体的にまとまった感じで、Jackyもバックにまわっているにしては独自性を出しており悪くないアルバム。
2021-09-15 09:30
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0