永遠の出口 [文学 日本 森絵都]
職場の国語の先生に進められて読んだ本。
岸本紀子というどこにでもいそうな、普通の女の子の小学校から高校までの出来事を、丁寧におった作品。
第二章の「黒い魔法とコッペパン」が昔流行した「女王の教室」というドラマのストーリにとても似ており、ドラマがパクったのでは?と話題になったらしい。
私は「女王の教室」が大好きでDVDも持っているくらいなのだが、確かに様々なエピソードはこの小説から抜いているのは間違いないのだが、世界観というか伝えたい内容は全く違う。この本を読んで改めてドラマ「女王の教室」は素晴らしいドラマだったと思った。
この小説だがとにかく読んでいて、自分の心が痛かった。正直あまり恋愛・青春を謳歌するみたいな児童・生徒時代を送ってこなかった自分にとってこの主人公や周りの人間が感じる心の痛みが自分の感じられなかった心の痛みのような感じでかなり嫌な感じだった。誰もが感じる青春時代の心を描いた作品などよく書かれるが、私はこういう感情を通ってこなかったことに、心の痛みを感じた。
読んでいてかなり疲れてしまった。
2021-10-06 09:10
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