交響曲 第39番 変ホ長調 K.543

モーツァルト生誕250年記念BOX モーツァルト:交響曲選集

• 出版社/メーカー: 日本コロムビア
• 発売日: 2006/03/02
• メディア: CD

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章：かなり大袈裟な始まり。そのあと静かな森林の中にいるかのような雰囲気になり段々盛り上がっていき主題に入る。この辺、30番台の交響曲に多く、若干マンネリ気味でワンパターン。かなり長めの序奏の後、力強いスピード感のある主題が流れる。

第二楽章：まるでラヴェルの「ボレロ」のように、特徴のあるリズムを持った同じメロディを、伴奏を変えながらひたすら繰り返す。途中第二主題のような若干違ったメロディが混じってくるが、基本は初めのメロディの繰り返し。変奏曲のような構成になっている。

第三楽章：優美なメロディで始まる。中間部も流麗なメロディも印象的。モーツァルトの交響曲の中のメヌエットにしてはよい曲。

第四楽章：美しい流れるような聴きやすいメロディを持った最終楽章。広大さを感じさせる終楽章にふさわしい曲。

全体的に印象的なフレーズが多く、モーツァルトの交響曲にしては個性のある曲。