ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調 K.450 [モーツァルト 協奏曲 ピアノ]
評価
★★★★★★★☆☆☆
モーツァルトは、この曲から、ピアノ協奏曲のあり方を刷新したらしい。
第一楽章:すごく平凡なのどかなメロディをオーケストラが奏で、ピアノ・ソロが同じメロディを奏でる。その後ピアノとオーボエ、ピアノとオーケストラが対話をしながら音楽を進める部分がとてもキレイ。
第二楽章:夜明け前の霧がモヤっとしている感じで始まる。その後ピアノが優しく美しいメロディを奏でる。曲は段々劇的になっていき、泣きのメロディが奏でられる。変奏曲のような感じで感情を揺さぶるメロディがひたすら奏でられる。とにかく美しい楽章でこの曲の白眉であり、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも随一の美しさを持つ楽章と言えるのではないだろうか。
第三楽章:解放感に満ちた美しい主題をピアノが奏でオケがそれを受ける。別の雄大なテーマをオーケストラが奏で、一通り落ち着くと、ピアノが流れるようなソロを奏でる。その後、最初のメロディが回帰され凄まじい超絶技巧が繰り広げられ圧倒的な雰囲気でフィナーレを迎える。
とにかく綺麗なメロディが目白押しの曲。第二楽章の美しさは絶品。
2021-10-22 04:41
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