SSブログ

大地の歌 [マーラー 交響曲]


マーラー:大地の歌(クラシック・マスターズ)

マーラー:大地の歌(クラシック・マスターズ)

  • アーティスト: オットー・クレンペラー
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: CD



第一楽章:大地の哀愁に寄せる酒の歌
★★★★★★★☆☆☆
激しく劇的にオーケストラが音楽を奏で、すぐにテノールが主題を歌う。声楽曲ではあるのだが、確かに交響曲的で、第一主題の激しい雰囲気、第二主題の若干優しい雰囲気、展開部の広がりのある雰囲気と違いも明確でわかりやすくとても聴きやすい。テノールがひたすら歌い続けるのも素晴らしい。

第二楽章:秋に寂しき者
★★★★★★☆☆☆☆
アルトによる緩徐楽章。それなりに美しいメロディでうたわれるのだが、心に残るメロディではない。

第三楽章:青春について
★★★★★★☆☆☆☆
とても牧歌的な間奏曲的な雰囲気。時間も3分程度と短く聴きやすい。テノールが伸びやかに歌う。

第四楽章:美について
★★★★★★☆☆☆☆
第三楽章の牧歌的な雰囲気を引きずってアルトが優しく花を摘む乙女を歌う。段々と音楽は熱を帯び、馬を駆ける青年を歌う英雄的な音楽になる。最後は再び優しい雰囲気になり終わる。

第五楽章:春に酔える者
★★★★★☆☆☆☆☆
おもちゃ箱をひっくり返したような、陽気で若干おどけた雰囲気で始まる。段々と力強くなっていくが、スケルツォ的な諧謔的な雰囲気は一貫してある。途中のヴァイオリン・ソロとテノールとの掛け合いが面白い。

第六楽章:告別
★★★★★★☆☆☆☆
30分近くある大作。東洋的な雰囲気を持ったメロディで始まる。若干半音階的な不安定なメロディをアルトが歌い曲は展開していく。様々なメロディが現れ、美しいメロディを持った部分や、葬送行進曲的な部分もあったりお腹いっぱいな感じなのだが、目立った心に残るメロディがない。最後は静かに曲が閉じられる。冗長な感じは否めないか。

全体的に悪くはない。第六楽章がもう少し短ければ、締まった感じでもう少し良くなったのではないかと思ってしまう。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。