Moby Dick Chapter 1 ~60 [文学 アメリカ]
Moby Dick (Wordsworth Classics)
- 作者: Melville, Herman
- 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
- 発売日: 1999/12/01
- メディア: ペーパーバック
日本語タイトル『白鯨』。ずっと気になってはいたが、あらすじはあまりにもつまらなそうだし、どんあ紹介文を読んでも、ストーリーから外れた鯨の話が大変で読み進めるのが困難とあり、正直ずっと敬遠していた。
昨年、同僚の国語の先生と古典作品についていろいろ話しているうちに、モーム『世界10大小説』に紹介されている本の中で、未読であった、前回読んだTom JonesとMoby Dickは英語で書かれた本だし、とりあえず読んでみるか、ということでbookdepositoryの10%オフクーポンがちょうど届いたタイミングで購入した。
初めは鯨についての過去の名作の引用文が並んでおりそこはカット。本編を読み始めると思っていたよりは読みやすかった。特に、Pequodという船に乗り込む前に、Queequegと呼ばれる人食い人種と噂される恐ろしい人物とふとしたことから同じベッドに寝なければならなくなり、色々な過程を経て親友になるまでの、主人公Ishmaelの心の動きの描写はとても心に響く。船に乗り込んでからは様々な乗員の人となりの説明となり、様々な鯨の話もストーリーの中にたくさん入ってくる。正直普通のストーリーのところもあまりしっかりわかっているわけではないので、同じ感覚で読んでしまうので、そこまで鯨の話も苦にならない。
鯨取りを職業としている人は、屠殺業と見られて低く見られているとか、鯨から取れる油がどうだとか、鯨は何科の動物なのかとか、かつての文学作品ではどう描かれているかとか、とにかく色々な話が出てきてそれなりに楽しく読める。
大体半分からまで来た。確かに読みやすい作品ではないが、つまらない作品かと言われるとそうでもない。なんとか最後まで行ける気がした。
2021-12-10 16:15
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