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ピアノ四重奏曲 第二番 イ長調 [ブラームス 室内楽曲]


Brahms;Cpte.Piano Quartets

Brahms;Cpte.Piano Quartets

  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 1994/06/14
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
高貴で優雅で優しい主題がピアノ・ソロで奏でられる。弦がそれを受けて短い序奏を奏で、再び優しい主題を弦が奏する。その後ピアノと弦が絡み合ってドラマティックに再び主題が提示される。若干哀愁漂う第二主題も美しい。ロマンティックで若干の感情の高まりも見せる重厚な展開部も魅力的。穏やかながらも秘めたる熱い感情が感じられる楽章。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
短いフレーズを重ねて独特の甘い雰囲気を作り出している。メロディがあまり繋がっていないので、心に残るメロディという感じではない。チェロの低音の響きの上を、ピアノのアルペジオが動き回る部分も悲劇性を若干おびていて面白い。その後に続く混沌とした感じの弦同士の対話的なやりとりも不思議な雰囲気を醸し出している。中間部に次々と繰り出される泣きのメロディ、ロマンティックこの上ないメロディは素晴らしいのだが、あまりにも次々と様々なモチーフが出されるので何とも全体像が掴みづらい楽章となっている。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
弦の伸びやかで広がりのある演奏で始まる。ピアノと弦のやりとりは面白くはあるが、あまり印象的なメロディはない。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
伸びやかで壮麗な第一主題、哀愁を帯びた第二主題、この二つが絡み合いながら曲は進む。フィナーレ楽章の爽快感のようなものもあまりなく、そんなに面白くはない。

全体的に長く、一つ一つのパーツは悪くはないのだが全体として散漫な印象がある。
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