ピアノ三重奏曲 第一番 [ブラームス 室内楽曲]
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
優しくどこか懐かしげな主題がピアノで奏でられて始まる。段々と熱を帯びてきて情熱的になり、少し泣きのメロディの混じった美しい第二主題が登場する。どちらにしろ静かにそっと始まり段々と熱情的になっていくのが格好良い。短いパッセージを積み重ねて音楽が構築されていく展開部も格好良い。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
まさにスケルツォ楽章という感じのスピード感のある格好良い楽章。中間部の堂々としていながらどこかしら懐かしい感じのするブラームスらしいメロディも逸品。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
止まってしまうのではないかと思われるほどゆっくり進む緩徐楽章。はじめの部分は鎮魂の鐘をイメージさせる深い味わい。途中から少しスピード感が出てくるがそれでもゆるい憂鬱な感じのメロディ。最後は再び鎮魂の鐘が戻ってくる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
初めは穏やかに平和的な感じで始まるが、すぐに劇的な雰囲気になり、後半メロディがこれでもかとばかりに積み重ねられていく。最後はドラマティックに悲劇的に終わる。
前半かなり美しく味わい深いメロディが流れるが、後半が若干残念な感じ。
2021-12-29 05:40
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