クラリネット五重奏曲 [ブラームス 室内楽曲]
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
草原の中を吹き抜ける秋風のような、爽やかではあるが若干哀愁のある優しいメロディで入り、ドラマティックな第一主題が提示される。第二主題も自然を描写したような滑らかな美しいメロディを持っている。聴いていて心がとても穏やかになる楽章。クラリネットの響きが美しすぎる。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
天国的な響きを持った、悲しみを湛えた美しい緩徐楽章。第一楽章の冒頭のテーマも若干顔を出す。最後の消えていきそうな天上へと引き上げられていくような部分は素晴らしく美しい。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとしたつかみどころのない部分のあと、若干スピード感のある中間部になる。この中間部もあまり魅力的なメロディではない。最後はゆったりとした雰囲気に戻る。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした若干憂いのある主題の変奏曲。主題がそこまで明確な感じのメロディではなく若干退屈。
一、二楽章が素晴らしいだけに、後半の失速がもったいない曲。
2022-01-09 04:40
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0