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テミスの休息 [文学 日本 藤岡陽子]


陽だまりのひと (祥伝社文庫)

陽だまりのひと (祥伝社文庫)

  • 作者: 藤岡陽子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: 文庫



テミスの休息

テミスの休息

  • 作者: 藤岡陽子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2016/04/12
  • メディア: 単行本



藤岡陽子作品、4作品目を読み終わった。前回読んだ『ホイッスル』で登場した法律事務所芳川有仁と沢井涼子を主人公とした短編集。どれも結構悲惨な事件で、当事者は悩み苦しむのだが最後はどこか明るくそして何故か目に涙がうっすら出てきてしまうのは、この作者のうまさだなあと思う。

特に、自分が意図しない事件に巻き込まれ人生を狂わされてしまった若者の話、2作目の「もう一度、パスを」は読んでいて苦しくなってしまった。

芳川と沢井の恋愛も所々に入っており、真面目で誠実な二人が、不器用ながらも近づいていく様子が読んでいてとても微笑ましく、素晴らしかった。

私は短編集はあまり好きではないのだが、この短編集は流れがあり長編作品としても読め、とてもよかった。
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