交響曲第四番 [シューマン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★★★☆☆
シューマンの交響曲にしては珍しく、悲劇的な雰囲気で始まり、この何となく不穏な感じの序奏が結構長く続く。段々と明るさを帯び、力強い短い動機を積み重ねたかのような、ドイツ交響曲の伝統にそったような素晴らしい音楽が展開される。長調と短調のメリハリもよくとても聴きやすい楽章。
第二楽章
★★★★★★★★☆☆
若干憂いをおびた雰囲気のある部分に挟まれた、中間部の晴明な美しい音楽が印象的な、とても美しい緩徐楽章。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
力強いメロディを持つ主題が朗々と奏でられた後、第二楽章の中間部同様、美しい晴明なメロディが奏でられる。これがもう一度繰り返されアタッカでそのまま最終楽章へと突入する。
第四楽章
★★★★★★★☆☆
もやっとした若干不穏な空気を持った序奏で始まる。段々と弦のトレモロによって霧が晴れていき救い主が現れたかのような雰囲気となり、ファンファーレも鳴り響き、力強い英雄的な主題が登場する。途中ベートーヴェン的な雄大さを持った素晴らしい雰囲気となり、最後は圧倒的な雰囲気で終わる。
全ての楽章が素晴らしいメロディと雰囲気を持った名曲。
2022-02-27 11:12
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