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かがみの孤城 上 [文学 日本 辻村深月]


かがみの孤城 上【試し読み】 かがみの孤城【試し読み】 (ポプラキミノベル)

かがみの孤城 上【試し読み】 かがみの孤城【試し読み】 (ポプラキミノベル)

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2022/03/15
  • メディア: Kindle版



今東京新聞の夕刊で、辻村深月の、コロナ禍での中高生達の生活を描いた小説が連載されている。前から少し気になっていた作家であり、結構その新聞小説も面白く、彼女のことを少し調べていたら、『かがみの孤城』という作品が面白いらしいという情報が多かった。機会があったら読んでみようと考えていたところに、創刊以来興味深い作品を多く刊行してきているポプラ社の「ポプラキミノベル」シリーズとして出ることを知った。

色々と読むものが多く(&子どもが読むかと思ったりもし)、購入してからしばらく寝かせておいた(のだが子どもも読まなかったので)、読み始めた。

テーマはいじめを受けた子どもたちが、ファンタジーの世界の助けを借りて、成長&苦難を乗り越えて行く物語(だろう、まだ上巻しか読んでいないのでわからないが・・・)。

3人の女の子と4人の男の子が、オオカミの仮面をかぶった女の子によって、ファンタジーの世界のお城に集められる。お城は自由に出入りできるが、平日の昼間しか来られないということから、自分たちが何らかの理由で、学校に行けていない子供達なんだ、ということがわかってくる。初めはお互い距離をとっていた7人だが、様々なことによって段々と心の距離を近づけていく。

ひとりひとりの性格なども細かく描き分けられており、かなり読み応えがあった。上巻の最後は下巻に向けて希望を持てる感じになっている。

本屋大賞を受賞し、作者自身も「自信作」と呼ぶことも分かるかなり読み応えのある作品。
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