練習曲 作品10 [ショパン ピアノ独奏曲]
第1番 ハ長調
★★★★★★★☆☆☆
大波のような激しく暴れまわる右手のアルペジオがとても印象的な曲集の始まりにふさわしいダイナミックでドラマティックでロマンティックな曲。
第2番 イ短調
★★★★★★★☆☆☆
半音階のメロディだが現代的な感じではなくとても美しい。左手のポンポンという感じの伴奏も綺麗。非常によく考えつくされた洗練された曲だと思う。
第3番 ホ長調『別れの曲』
★★★★★★★★★★
私自身何度も練習し、何度も人前で演奏し、常にうまく弾けない曲。最高に美しいメロディとドラマ性を持った超名曲。弟子がこの曲を弾いているのを聴いて、ショパンが「おお、わが祖国よ」と言ったらしい。とにかく素晴らしい曲。
第4番 嬰ハ短調
★★★★★★★☆☆☆
激しい嵐をイメージさせるドラマティックな曲。両手とも順番に動き回る最高級に難しそうな曲。とても弾いてみたいとは思わない。
第5番 変ト長調『黒鍵』
★★★★★★★☆☆☆
ほとんどすべての音が黒鍵で演奏されているらしい。左手のメロディっぽい淡々とした感じも右手の優しく動き回るメロディも愛らしい。
第6番 変ホ短調
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした内省的な曲。内声の心の動きを示しているかのような不安げなメロディが印象的。哀愁漂うメロディが美しい。
第7番 ハ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
さざ波のような静かに押し寄せてくるような感じで始まる。段々と左手がメロディを浮かび上がらせてくる。この曲集の中では普通の感じの曲。
第8番 ヘ長調
★★★★★★☆☆☆☆
明るく前向きなメロディが右手のアルペジオの速いパッセージの中から浮かび上がる。左手の淡々とした感じのメロディも楽しい。
第9番 ヘ短調
★★★★★★★☆☆☆
秋を感じさせる美しいメロディ。一度演奏したことがあるが、かなり手が広がらないと難しい曲だった気がする。
第10番 変イ長調
★★★★★★☆☆☆☆
華やかな雰囲気のキラキラした感じの曲。
第11番 変ホ長調
★★★★★★★☆☆☆
アルペジオの練習曲らしい。ギターをかき鳴らすような、「ジャラン、ジャラン」という感じの曲。メロディの美しさが際立っている曲。
第12番 ハ短調『革命』
★★★★★★★★★☆
激しく美しいメロディが心をうつ。この曲も演奏したことがあるのだが、とにかくうまく弾けなかった。二度と弾けないだろうと思う。
2022-05-03 04:58
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