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ブラフマンの埋葬 長編⑩ [文学 日本 小川洋子 長編]


ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/13
  • メディア: 文庫



再読

一度読んだはずなのだが、何故か筋をほとんど覚えておらず新鮮な気持ちで読めた。

彼女のエッセイをいろいろ読んだあと読むと、愛犬ラブラドールレトリーバーのラブがこの作品に間違いなくインスピレーションを与えたのだろうと思う。

物語は、〈創作者の家〉というある出版社の社長がなくなったあと、芸術家であれば誰であろうと使用して良いという別荘のようなところを管理する青年が、得体の知れない犬のような動物を見つけブラフマンと名付けるところから始まる。

特に対した事件は起きないのだが、この村を流れる泉の水が盗まれそうになり、秋の訪れる強い季節風が過ぎた後、青年が密かに心を寄せる雑貨屋の娘と車に乗り、話をしている時に悲劇は起こる。

初めて読んだときにも書いたが、圧倒的なおもしろさや感動的な感じではないが、なんとなく心が暖まる中編。
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