ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.82 [エルガー]
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
かなり激情的に、怒りをこめたかのようなヴァイオリンで始まる。その後その怒りを抑え冷静になり思い悩む様子が描かれ、さらに思いが逡巡しているかのような静かな自己対話的な雰囲気となる。この一連の流れがもう一度繰り返され、最後ははじめの主題がドラマティックに奏され終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆
少しエキゾチックな雰囲気で始まる。たまに入るギターをかき鳴らすかのようなピッチカートも効果的。自己発話的な短いパッセージの繰り返しの後、ロマンティックな胸をかきむしられるような息の長い旋律となる。最後ははじめの自己対話的な部分が回帰され静かに終わる。
第三楽章
★★★★★★★☆☆
何かを悟ったかのような穏やかな雰囲気で始まるが、段々と熱を帯びていく。途中流れるようなピアノのアルペジオに乗って、高貴で優美なメロディが奏でられる。美しくロマンティックなメロディがドラマティックに奏でられる。
第三楽章がとても美しい名曲。
2022-11-15 03:59
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