人権は国境を超えて [その他 本]
この本も仕事の関係で読んだ。
著者は弁護士。弁護士として働きながら、国産人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」というNGOを主催する女性。
弁護士として、「北京女性会議」に日本代表の一員として参加し、そこで話し合われたことに衝撃を受け、NGO立ち上げることになるまでを完結に記した「プロローグ」が一番読み応えがある。10ページ強のものなので、是非この部分だけでも多くの人に読んでもらいたい。
本編は彼女が、「北京女性会議」参加後、どのように弁護士としてはたらき、留学をし、国際人権団体を立ち上げ、様々な国で活動してきたか、年を追って、綴られている。
本編はそこまで刺激的な感じではないが、それなりに面白かった。
p.151
「私は世の中に様々な人権侵害があるけれども、アメリカのような超大国が、ルールを無視して、自分より弱い国を侵略して、罪もない人をたくさん殺害し、その責任をとらない、というのが一番深刻な人権侵害だと考えています。」
これはなかなか指摘しづらいポイントで、あまり多くの人が問題にしないが、確かに大きな人権侵害であると思った。
岩波ジュニア新書ということでそれなりに読みやすい本だった。
2023-02-23 00:21
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