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ロデリック・ハドソン [文学 アメリカ]


ロデリック・ハドソン (講談社文芸文庫)

ロデリック・ハドソン (講談社文芸文庫)

  • 作者: ジェイムズヘンリー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/06/11
  • メディア: Kindle版



ロデリック・ハドソンというアメリカ人の若いまだ売れていない彫刻家を、アメリカの資産家ローランド・マレットがパトロンとなって、ローマへ連れて行き、有名にさせようとする話。

ロデリックの婚約者メアリ・ガーランドと、ローマで出会った絶世の美女クリスチーナ・ライトとの四角関係を描いた作品で、純粋だが文化や伝統がないアメリカと、文化や伝統はあるが、それに縛られてしまっているため自由がなく、自分の心に純真に生きられないヨーロッパ社会の対立を描いが、ヘンリー・ジェイムズが生涯持っていたテーマをわかりやすく描いた作品。

面白くなくはないのだが、なんにしろ、若き彫刻家ロデリックの身勝手さ、道徳観のなさなどが鼻につき、なんとなく読むのが苦しかった。純粋で知的で真っ直ぐなメアリとローランドが最後結ばれることをひたすら望むのだが・・・。

かなり長い作品で結構読むのがしんどかった。
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