きつねの窓 [文学 日本 安房直子 か行]
安房直子さんの最も有名な作品だろうと思われる。
教科書にも掲載されている作品らしいが、私は小学校当時読んだ記憶はない。
親を殺されたきつねが、人間をばかしながらも、ばかされている人間が、そのきつねによって自分の心の傷と向き合う話。安房直子さんの作品には、親兄弟を、人間に殺されてしまい孤独に生きる動物がよく登場する気がする。人間の業の深さ、罪深さを突きつけながらも、それでも生きていかなくてはならない人間は、動物と共生する道を探っていくしかない、と訴えている気がする。
安房直子さんの中では私は、そこまで名作という気はしないのだが、「安房直子=きつねの窓」という感じの彼女の名刺的作品なんだと思う。
2023-04-03 07:36
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