サフランの物語 [文学 日本 安房直子 さ行]
小さな女の子とおかあさんがまりなげをしていて、だんだん強く・速くしていくうちに、まりは遠くへ飛んでいってしまう。
女の子がまりを追いかけていくと、花畑と小さい家が見えてくる。まりは花畑でとまったので女の子も花畑へと入っていく。すると、おばあさんに、「わたしの花が、みんなだめになってしまうじゃないか」と注意される。花をつむのを手伝ったら許してくれるということになり、エプロンいっぱいにサフランの花をつむ。
つんだ紫色の花を乾かしそれを大きなお鍋に入れて煮るとどんどん黄色くなっていく。その黄色くなったもので黄色いリボンをおばあさんは作って女の子にくれる。楽しくてスキップしているうちに、女の子は黄色い鳥に変わってしまう。
なかなか帰ってこない娘を探しにお母さんがおばあさんの家にやってくる。おばあさんの家へうまく入り込み、娘が黄色い鳥にかえられてしまったことを見てとったお母さんは布でねずみを作り、そこに命を吹き込み娘が入れられている鳥かごをかじらせる。
なんとか逃げたお母さんと女の子。誰もいない野原で静かに目を覚ます。女の子の頭の上には黄色いリボンがついていた。
少し恐ろしいが、母の愛情を感じられる作品。
2023-05-30 04:31
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