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ノルマ [オペラ イタリア ベッリーニ]


ベッリーニ:歌劇《ノルマ》パルマ王立劇場2001年 [DVD]

ベッリーニ:歌劇《ノルマ》パルマ王立劇場2001年 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2011/01/19
  • メディア: DVD




ストーリー:★★★★★★★☆☆☆
アリア  :★★★★★★★★☆☆
音楽全体 :★★★★★★★★☆☆

学校の同僚の先生から、リスト編曲「ノルマの回想」という曲があることを教えてもらい、ずっともう一度観たいと思っていたこのベッリーニ作曲『ノルマ』のDVDを見直してみた。

正直、ベッリーニという作曲家は世間が称えているほど私は良いと思っておらず、この「ノルマ」もイマイチ良さがよくわかっていなかった。しかし、リストの「ノルマの回想」を何度も聴くうちに、なんとなくメロディが体の中に染み込んでいき、このDVDを観たときもその美しいメロディに心惹かれてしまった。

第一幕はじめの、ドルイド人たちの合唱が、リストの編曲に主題として用いられているのだが、この心を沸き立たせるメロディがとにかく素晴らしい。その後も、アダルジーザという結果的に心ならずも先輩であるノルマと三角関係になってしまうメゾ・ソプラノのアリアも美しいし、三角関係を作ってしまったどうしようもないローマ総督ポリオーネとの二重唱も美しい。

ただ、有名な、主役ノルマが歌う「清き女神よ」だけは何度聞いてもその良さが全くわからないつまらない曲。

第二幕、ノルマが、離れてしまったポリオーネの心を嘆き、彼とのあいだに生まれた子供達と一緒に死のうとするができない。そこにアダルジーザが現れ叙情的な二人の掛け合いとなる。非常に美しいメロディ。
その後、ドルイド人の合唱等を挟み、ノルマが再び登場。ポリオーネが再び彼女を裏切ったことを知ると、ドルイド人たちにローマ人を攻撃させることを決める。

ノルマはドルイド人たちの神官であり、ローマ軍を壊滅させるべきかどうかの神の言葉を伝える役割のはずなのだが、結局ローマ軍への攻撃は彼女の私怨で決まってしまっているあたりどうなんだろうと思ってしまう。

それはともかく、この幕で歌われる、ノルマがポリオーネが自分のもとへ再び来ることを望んで歌う「あの人が帰ってくる」というアリアが、有名な「清き女神よ」よりもよっぽど良い気がするのだが・・・。

最終場面、ノルマが自分の罪を告白し、ポリオーネとの熱い二重唱を奏でる「この心をあなたは裏切った」がかなり美しいメロディ。そして最後の「ああ!犠牲にならぬよう」はリストの「ノルマの回想」にもそのメロディが使われているドラマティックかつロマンティックな名曲。

後半美メロの嵐で素晴らしかった。
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