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にじいろガーデン [文学 日本 小川糸]


にじいろガーデン (集英社文庫)

にじいろガーデン (集英社文庫)

  • 作者: 小川糸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/01/13
  • メディア: Kindle版



小川糸作品、3冊目。『つるかめ助産院』も『食堂かたつむり』も悪くはなかったが、素晴らしい!という感じでもなかった。

この本は文句なく素晴らしかった。女子高生の自殺しそうな場面に始まり、同性愛の駆け落ち。その後田舎町で自給自足に近い生活を営み、優しい子供達と幸せな暮らしを営んでいく。

しかし幸せな生活は長くは続かず・・・。

4人の家族がそれぞれの視点から、少しずつ時間の流れをかぶらせながら物語が進行していくので、重層的でありかつ自然に時が流れていく。

やはり人が死ぬ、という場面は読んでいて涙がこぼれそうになる。ある意味主人公と言える千代子、おチョコちゃん、ママの生き様があまりにも純粋で美しい。

血のつながりとはなんなのか、家族とはなんなのか、いろいろなことを考えさせられる深く美しい物語だった。
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