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天国はまだ遠く [文学 日本 瀬尾まいこ]


天国はまだ遠く(新潮文庫)

天国はまだ遠く(新潮文庫)

  • 作者: 瀬尾 まいこ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/06/01
  • メディア: Kindle版



文庫版あとがきによると、著者が丹後地方の中学校での勤務した経験から生まれた作品らしい。

自殺を決めた女性が森の奥地へ行きそこで自殺をしようとするものの失敗し、宿屋の若い男性や周りの暖かい人々、大自然の恵みを受けることで、心を回復し、後ろ向きながらも街の中で生きていく思いをしっかりと持って旅立つ話。

小川糸作品のような、美味しそうな素朴な食べ物がたくさん出てきてとてもよかった。

途中、キリスト教の教会へ行く場面が有り、主人公の女性と宿屋の男性が話す場面で
「別に教会だけやない。神社も奉ってるで。」
  中略
「仏教徒であり、クリスチャンでしょ」
とあるのだが、神社は仏教徒は関係ないのでは?と思ってしまった。

著者もそうだが、出版社の校閲担当者等は気にならなかったのだろうか。
単行本から文庫本になる過程で直したりとかもなかったのだろうか。

まあいいや。とても心温まる話で、最後はお決まりの主人公の女性と宿屋の男性が結婚する、という形にならないのもよかった。
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