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ピアノ五重奏曲 ト短調 JS. 159 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD




第一楽章 グラーヴェ~アレグロ
★★★★★★★☆☆☆
ピアノのトレモロで始まり、不気味なおどろおどろしいメロディが弦によって奏でられる。
不気味なメロディが今度はゆったりと奏でられ、深刻さが増してくる。段々と英雄的になっていき一度音楽が止まる。
展開部は穏やかで安らぎに満ちている。メロディも綺麗。
段々と悲劇性をおび、音楽も盛り上がりはじめの主題が混じってきて、最後は深刻な感じで終わる。

第二楽章 間奏曲、モデラート
★★★★★★★☆☆☆
ピッチカートの暖かな伴奏に乗って、軽やかで穏やかなメロディをピアノが奏でる。その後ピアノがアルペジオを奏で、それに乗って親しい対話のようなメロディを弦が奏でる。
中間部は少し情熱的。
最後は静かに終わる。

第三楽章 アンダンテ
★★★★★★★☆☆☆
不協和音の少し悲しげなピアノで始まる。弦が入ってきて悲劇性が増す。
少し行進曲風になり明るさが交じる。
ピアノが細かく動き出し幻想的な迷宮的な雰囲気となる。
再び行進曲風になり明るさが取り戻される。
段々と、穏やかに平和にゆったりとなっていき、最後は堂々と英雄的に終わる。
かなり聴き応えのある楽章。

第四楽章 スケルツォ、ヴィヴァチッシモ
★★★★★★★☆☆☆
すこしざわついた、浮ついた感じのある、若干混沌とした始まり。
段々と落ち着いてきてメランコリックなメロディが後半流れ出す。
最後はキラキラしたスピード感のあるメロディが回帰され終わる。

第五楽章 モデラート~ヴィヴァーチェ
★★★★★★★☆☆☆
重々しい、ラフマニノフのピアノ協奏曲の出だし部分を彷彿とさせる始まり。
段々とスピードを上げ、緊張感が増してくる。
英雄的で行進曲風にこの楽章でもなっていく。
再び緊張感が高まった後、壮大な音楽となっていく。
一度落ち着いた後、重々しい出だし部分が回帰される。
後半ピアノと弦の激しいやり取りが続き、最後は悲劇的に終わる。

作品番号が付されていないのがよくわからない、かなりの名曲。
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